(4/12)上の図は、AFPが単結晶氷に結合するときの様子を模式的に表したものです。AFPの表面にある水分子は、個々のツブ氷すなわち単結晶氷の表面に接触した瞬間にその中に取り込まれ、単結晶氷の一部になると考えられます。このメカニズムによって、AFPは単結晶氷の特定の面に強く特異的に結合することになるわけです[5, 6]。オオクワガタAFPの表面にある水分子群の規則性は基底面とプリズム面の両方に合致しています。水溶液がこのAFPを含んでいるときには、凍結寸前に発生した膨大な数の単結晶氷の1ツブ1ツブの基底面とプリズム面に、AFPがビッシリと吸着すると想像されます。(-> next)(-> page1) |
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