(11/12)次に、AFPを入れた生物が凍結に耐えるかどうかを調べた研究例をご紹介します。左上は実験動物として知られる線虫(C. elegans、体長2mm)(動画)の蛍光画像で、遺伝子工学を使って体表面の筋肉の内部にAFPを発現するように改変したものです。こうした遺伝子組換え線虫を多数作製し、それらをマイナス5℃で24時間凍結保存してから解凍して生死を判定したところ、72%もの個体が生きていることが明らかになりました(AFPをもたない線虫の生存率は7%でした)(Kuramochi et al.[9, 10])。一方、オオクワガタの幼虫は、AFPを体内にもつにも関わらず、凍らせると確実に死んでしまうことが分かっています[11]。(-> next)(-> page1) |
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