(2/4) 全面凍結したサンプルは左の画像の様になります。こうした凍結物は、無数の小さな単結晶氷が融合した多結晶氷です。TH測定に必要なのは、この中のたった1個の単結晶氷です[1, 2]。この為、ステージの温度を素早く上昇させて多結晶氷を溶かして行きます。0℃近くになると大部分が溶けるので素早い温度上昇は一旦止めます。次いで、ゆっくりとした温度上昇を続けることによって(全て溶けて無くなりそうになったら冷却もする)、数万→数百→数個と単結晶氷の数を減らして行き、最終的に1個の単結晶を確保するわけです。その様子を動画2に示しますのでご覧ください。なお、この1個の単結晶氷が溶けてなくなるときの温度が融点(Tm)になります[1]。 (->next) (->home)