(9/12)次にゲルを使った実験を紹介します。直径3.5cmの丸い容器に3mLの熱した寒天(アガロース)液を注ぎ入れ、0.5重量%濃度の寒天ゲルを作ります(左上)。それを家庭用の冷凍庫で凍らせてから取り出し、解凍した後の画像が右上になります。プルプルと弾力のあるゲル構造(高分子鎖の網目構造)は凍結によって損なわれ、ゲル中の水分が流れ出てしまっています(動画)。どうしてこのようになるのでしょう?凍結濃縮現象(page 7)はゲルの中でも起こります。この現象によってできる氷塊が網目を突き破るために、ゲル構造が壊れ保水力が失われると考えられます。(-> next)(-> page1) |
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